ガンジー島へ出張。

仕事上のややこしい絡みの説明はともかく、かくかくしかじかの事情でガンジー島へ出張してきました。
何やら、昨日9月26日は管制センターのトラブルだとかで、全空港で大混乱。ガトウィックもご多分に漏れずキャンセルだらけ。ところが、ガンジー行きは定刻通り出航。レーダー無しで飛んでけってことすかね。空港はガラガラで不気味なくらいなのに、セキュリティチェックは超厳しく。全員ボディチェックの上、写真も撮られ、ゲート前でチケットとその写真の照合まで。
さて、ガンジー島に上陸したのは21時前。飛行機のタラップを降りて、歩いてターミナルへ。そして、入国審査、、はナッスィング!UK英国連合じゃないけど、『英王室属国』ってどういう立場よ。到着口も基本ノーチェックで通過。高速バス乗り場のよう。
ここの通貨はガンジーポンド。人口6万人ちょっとで、独自通貨って素敵。で、タクシーの運ちゃんには「英国ポンド?使えないよ」とからかわれたものの、ちゃんと英国ポンドが全く同じレートで使えます。うん、通貨発行量の調整とかどうやっているのか気になりますが、今日は考えないことにします。
空港を一歩出ると、まっくら。っていうか、めちゃ狭い田舎道というか山道をぐるぐると15分ほど走り続け、街に出たと思ったら、同時に海岸。これで、島の3分の1くらい制覇!何ともちっちゃい。
この到着した海岸の港街がセント・ピーター・ポートという首都。教会もあって、そのカリヨンの音色はブルージュなどとは少し違って、より軽やかな和音構成な感じ。
レストランはやっぱ魚介類がうまそうなところと思って探したものの、メニュー的にはスコットランドのサーモンだったり、ロンドンでも食べられるタラとかスズキばかりで、いまいち珍しさがなく残念。食べたのは、太刀魚だと信じてオーダーしたSwordfishのグリル。「剣」+「魚」=「太刀魚」というのが私の思考回路だったのですが、Swordfishというのは実はメカジキでした。身が締まってるから、バターとかで脂分を補ってグリルしてほしいんだけど、なんともパサパサとした焼き加減に中途半端なバルサミコ酢のソースで、食べるのが少ししんどかったです。ただし、パイナップルとパプリカとタマネギでのソースはアイデアよろし。むしろメカジキより豚肉にかけてあげたい。
朝はホテルからタクシーで。こんな小さな島なのに、渋滞発生(笑)。道が狭いからかね。
仕事は仕事で立場上無難に終え、社長に「せっかくだから島の観光でもして行きなさいよ」と勧められたので、担当の方に空港に送り届けてもらうルートを島一周コースに設定してもらって、ドライブを。まぁ、時間にものすごく余裕があるわけではないので、ほんとにドライブだけ。海岸とか、灯台とか、ドイツ軍に占領された時の塹壕とかを車で走りながら見たけれど、中途半端に見せられると、次に観光で来ようという意欲が薄れる。。。
ドライブの後半は山を抜ける道なので、あまり楽しめず。この島の最高時速は35マイルと設定が低いものの、実際にはそれ以上スピードを出すことが困難な曲がりくねった道ばかりで、ほとんどの道路が歩道無しで石垣に囲まれているので、何とも圧迫感があります。なのに、この人の車はAMG。最高時速はリミッターありでも250km/h、解除したらもっとすごいような車で、時速50km/h程度のドライブというギャップが何とも。ちなみにガンジー島を走る車のナンバープレートは極めてシンプルで、最大数字5桁くらい(だったと思う)。しかも、納税額だか何だかを多く支払っていると、ナンバーの桁数が2桁とかまで少なくなるんだとか。デザインも考え方もシンプルで素敵。
帰りもバスターミナルみたいな空港から。見ていると近郊のジャージー島行きがめちゃ多いです。しかも、飛んでいく飛行機のほとんどがプロペラ機!小さいのから大きいのまで。そんなでかいのがプロペラで浮くの?という飛行機が浮いて飛んで行く姿は圧巻。あ、ロンドンに行く便はさすがにジェットですよ。機体まで歩いてタラップを登るのは同じだけど。
お土産コーナーはファッジがメイン。ガンジー牛乳で作っているらしいけど、ジャージー牛乳ならいざ知らずガンジー牛乳って何さ。結局、ビスケットとショートブレッドを買いましたが、なんだかんだUK製。自分用にはGrahamの2003年ポートワイン。でも、これはガトウィックを出る時に買ってきたんだけど。
そんなわけで、ガンジー島にはまた観光というかのんびり系旅行で行きたいところです。ドライブもいいけど、サイクリングもよさそう。ちなみにUKに帰ってくる時は、"from Channel Islands*というゲートからプチ再入国になります。知らないと空港内で路頭に迷うので要注意。


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地図をジャージー島を抜けて南東にスクロールしていくと、先日サイコロで行ったモン・サン・ミッシェルが見えてくるのが、なんとも。。