テレビ通販事情


イギリスは郵便物がまともに届かないなんていう話も聞いたことある割には、通販や出前は一般的な様子。
テレビでも通販番組は盛んで、地上波デジタルではBid TVとかPrice drop TVなんてチャンネルがあり、この二つは簡単に言うと「みんなで買えば安くなる!」という具合で、番組時間中に受け付けた注文の数に反比例して価格がどんどん下がっていく仕組みになっています。おそらくロット数に応じた価格がメーカーと取り決められているのでしょう。写真のように左上に現在の価格と残り数が表示され、司会者はひたすら煽ります。ごくごく普通のトレーナーとかジャージ(例えて言うなら、ドンキでワゴンに乗っているレベル)でも、必死になって「この色が!この手触りが!」「もちろん洗濯可!」などという感じで宣伝しまくります。そして値段も400円くらいまで下がるので、残り数もすごい勢いで減っていきます。
一方でさっきからブログ書きながら見ているQVCという通販番組。布団や枕など寝具を宣伝しているのですが、深夜の生放送でおばちゃん二人がベッドに腰掛けてお喋りしているだけで、時々、商品番号と値段を読み上げるものの、基本的にやる気なし。とりあえず、寝具にまつわる話をしているけれど、すぐに脱線して「そういえば娘さん、おいくつ?」「16歳よ」「大きくなったわねぇ。って今見てたりして」「もう寝てるわ、明日学校だし」と世間話に。そのペースで、「さぁ、残り45分よぉ」とかいうので、焦って判断を誤るような消費者はほとんどいないことでしょう。
通販番組は短時間プレゼンテクニックの集大成みたいなノリなのが勉強になりますが、ダラダラ話し続けてくれるのも、それはそれで英語の勉強になりました。