偽の『カルボナーラ』に憤慨。

今日のテレビ東京WBS土曜版で見たのですが、カルボナーラのソースには本来生クリームなど使わないのだそうです。やられたなぁ。料理のレシピをたいていネットで調べたりしているけれど、こういう落とし穴とも気づかない落とし穴に落ちていたとは何とも不覚。いやぁ、やられた。カルボナーラの由来とか解説をつけながら、本来とは違うレシピを紹介しているようなページとか二度と見てやるものかなどと思うようになりました。
WBSでの本題は”大追跡『世界が食べたい日本食』”という特集で、海外で再び起こっている日本食ブームで「日本にはない日本食」がレストランで出されているという現象についての考察だったわけです。滑稽なのは白米ご飯に焼き鳥のたれをかけて出してくる日本食レストランがフランスにあるような例など。
日本人として日本食はマナーや作法も含めて文化として正しく海外でも伝わって欲しいと思う一方、逆に、受け入れる文化については理解が乏しいというのが哀しいところ。しかし、伝える側がミスリードしないようしっかりすることが肝心なのは明らかで、イタリアやフランス、タイなどはレストランの認証制度を普及させることで海外のレストランでの自国料理が本来の伝統や食文化にそぐうものかどうか、消費者へ提示できるような仕組みを採用しているとのこと。イタリアンの場合はオーナーがイタリア人であることとか、イタリア産の食材を使っていること、なども条件になっているそうです。ここらへんは貿易振興という主題が強く反映されている模様。ご参考 http://www.maff.go.jp/gaisyoku/kaigai/conference/01/ref_data01.pdf
さて、番組でのトピックでは、ほぼお約束通り出てきた「カリフォルニアロール」と「ナポリタンスパゲティ」。個人的には新解釈という切り口、あるいはフュージョンという創作はポジティブに捉えたいところ。しかし、だ。冒頭の「カルボナーラ」のように間違って伝わっているものは、是正しにゃいかんと思うわけよ。伝統とか現地の食材がどうのという前にね。みりんとみりん風みたいなのでもいいから、違うものであることをわかるようにしてもらいたいところ(ご参考 http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/chie/311.html)。私も頻発しますけど、「風」とか「系」でいいですよ。
というわけで、今後はレシピその他、何につけても何が本物なのか正統派なのかというポイントを抑えていこうと思うのでありました。