30年目の真実〜序章〜

新橋駅前をうろついてたら、親から電話。
「つかぬことを聞くんだけど、」と母親。
「去年、手術したときに血液型調べた?」と聞いて来る。
エイズ検査ならしたけど、血液型は多分見てないよ」と質問の意図はわからないまま答えると、
母親は「実はね」と語り始め、
「お兄ちゃん(※私の兄ね)が会社の健康診断で血液型を調べたら、O型だったのよ!」
と笑いながらネタばらし。
「あー、いい加減だしねー」と他人事のように弟の私は即ツッコミを入れたものの、アルコールの入った私もそこでようやく質問の意図に気づき、「ちょっと待って、俺もA型じゃないってこと!?」と聞くと、
「いや、だから聞いているのよ」と母親。
「聞くも何も子供の時に調べたって言ってなかったっけ?」と問うと、
「まぁ、あれは耳たぶから取ったほんの少しの血液で見てたから、そんな大したものじゃないのよ」と平然と回答。
そして「でも、あんたはきっとA型よ」と続ける。
「なんで?」
「だって、父さんもA型だし、私と顔も似てるし、性格も似たようなもんでしょ。だから一緒よ」


がーん...


自らの性格を顧みると、部屋の汚さ、時間へのルーズさ、あきらめや割り切りの早さ、いずれをとってもいわゆる典型的なO型に近く、自分の中でのO型疑惑が高まり、"検査済みのA型"を主張する母親の適当さが更に追い打ちしている。なんだ、この家族。っていうか、その理屈で言うと、兄貴が否定されてるようにしか聞こえないんですけど。
で、上述の通り、自分の性格的にはO型も十分にあり得るので、それ自体に驚きはしないと言っても、やはりこれまで表向きA型で通し、周りからも「A型らしい」などと言われてきた環境がすべて破壊されるということを考えると、ショックはでかいわけで。
というわけで、生誕30周年記念の白黒つけるべく、今年のうちに検査に行こうと思っております。