社団法人での会合

昨日の話ではございますが、業界メーカーが集まって情報共有するロシア東欧委員会とやらに代理出席して参りました。簡単にこの会合の趣旨を説明すると、「メーカーさん、ロシアやら東欧やら得体の知れない国々へ貿易するのに、それぞれ単体だと各国政府への働きかけとか大変でしょうから、日系企業のみんなで集まって力を結束しませんか」という社団法人さん主催の集まり。わかる人にはわかる伏せ字で書くと、うちの他に、C, T, KM, KoM, S, B, Pなんていうメーカーさんから代表の方々が来られているわけです。それで、何となくロシアに絡まれている私がとりあえずリーダーの代行ということで出席したという次第。
酔った勢いでの結論から言うと、「うちの社内なら1時間でカタのつく話を、よくもまぁ4時間もダラダラとやってるな、こいつら」という印象で、マーケティングという意味で言うとロシア市場の知識が私以下のおじさん達がしたり顔でロシアをどうのこうのと話しているのを横目で聞いていた感じです。50万台とも言われる市場で昨年600台のカラー機が1000台になったのを見て、「おぉ、すごい勢いでカラー化が進んでますな」「ですなぁ」みたいな会話で始まった時には、思わず「フッ」と鼻で笑ってしまいました(そもそも高飛車な態度は私の癖ですけどね)。まぁ、お互いに狸の化かし合いをしている状態なのかもしれないので、こちらも何か聞かれても知らないフリを通しつつ、内心では「こいつらに情報出してたまるか」などと、業界団体の会合の趣旨に反する下心を持ってみたり。
ただ、困ったのは、この会合でワークグループをつくっていて後で成果発表があること。で、その担当割りが何とも政治的な感じで、サルでもできそうな『市場動向分析』(←要するに既成のマーケットシェア情報のとりまとめ)などは弱小B社にとられてしまい、『ロシア国内でのパートナー探し』などという物理的に不可能なテーマがうちに割り当てられました。多分にKoMの関西人のおっさんの思惑だと感じたので、こちらも「うちも業務的にそんな機能もないし、現地へのルートだって弱いから無理ですよ」と断ってみたものの、「いやぁ、現地の日系メーカー会を御社が取り仕切っていらっしゃるんですから、そこを何とか」などと、いやらしい事前の裏付け済みのネゴで迫られたので、軽くキレそうになりました。まぁ、会社代表でキレるのもよくないので、「じゃあ、去年までは何を活動してたんですか?成果は?レポートとかないの?」と聞くと、「去年の成果としては『見つからなかった』という結論でして」と当たり前のように答える始末。
公共経済学で言うところのフリーライダーってやつですね、こいつらは。だから安売りして市場破壊するしか能がないわけで。ついでに、ダラダラした会議の中で各社のゴールデンウィークの話題になって、うちとCさんだけが5月1-2日が出社日で、他社は揃って9連休とのこと。「(上位2社の)Cさん、Rさん、そんなに働いて儲けないでくださいよぉ(一同笑い)」みたいなノリですが、私は正直苦笑い。内心では「お前らは働かないから儲からないんだよ」とつぶやいたのでありました。
というわけで、いろいろ不条理系な仕事は多々ありつつも、業界の中では我が社は遥かにマシなのだろうな、と感じた会合でした。あ、それから、社団法人不要論への賛成意識も強まりました。私企業に仕事を振るのが仕事とまじめに思っているようですが、こっちだって言われる前に動いておりますってば。もう少し日本経済の役に立ってくださいな。