いざ東京へ(サンフランシスコ〜東京)

サンフランシスコは12時間程度の滞在で、しかも空港からホテルの往復しかしていないので、"来た"という実感も持たないかと思いましたが、空港、バス、ホテル、いずれの場所でも中華系の人々が多く、「ここは香港か」と見まがうような印象を持ちました。そういえば、トロントシドニーなんかも香港返還時に急激に移住者が増えたという話を聞いた事があるので、サンフランシスコも同じ過去があるのかもしれないと感じつつ、全然厳しくないセキュリティチェックを通過。
今回は出発ギリギリでチケットを取ったので、往路はANA、復路はJALという組み合わせ。マイルがそれぞれに中途半端に溜まるので、そもそもマイレージとかに関心のない私を更に興ざめさせてくれます。しかし、話題のJALと人気のANAを同時期に比較できるというのは面白いもので、同じ日系航空会社でもここまで差があるのかと実感した次第です。
結論から言うと、圧倒的にANAの勝ち。たかだかエコノミーの乗客に言われたくはないでしょうけど、乗務員を見る限り、客のために仕事するANAと自分たちの仕事をこなすJALというイメージ。期待もしない機内食でもANAのほうがよっぽどよかったです。まぁ、何が決定的だったかというと、JALに搭乗した時に、
「イラサイマセー」
と迎えられたときの、何とも言えないがっかり感。そもそも「いらっしゃいませ」自体がおかしいでしょ。「ご搭乗ありがとうございます」とか「おはようございます」をうまく発音できないならまだ許せるんだけどさ。「イラサイマセー」とか言われると、「あ、3人。禁煙で」とか答えそうになります。
着席後、新聞とか雑誌を配るわけですが、だいたいの場合日経新聞が読めた試しがありません。いつも品切れ。需要予測とかしてないのかな。まぁ、そもそも期待していないからそれはいいとしても、彼らがニコニコと配る朝日や読売新聞には、
日航、機体検査で手抜き』
の見出しが。「新聞いかがですか?ごらんになりますか?」と造り笑顔で勧める姿が何ともシニカル。ついでに私のブロック担当のこの日本人乗務員は白人男性にも、必ずまず日本語で話しかけていました。その度胸に驚きです。
「お客様、お客さまぁ、新聞はいかがですか?」
「?」
「新聞はいかがですか?」
「what...?」
「paper」
「No, thankyou」
訳すのは単語だけかよ!っていうか、ほとんど日本語の新聞を抱えていたら、相手も唖然だよ。
その後、機内放送で機長挨拶の後、
「なお、このフライトには香港整備基地から4名の乗務員が搭乗しております」
なんて放送があったけど、まるで意味不明でした。別にどこの何人が乗っていてもいいんですけどね。「イラサイマセー」とか、飲み物の時間に「コチャー、コチャー、English Tea、コチャー」と紅茶を配っていた乗務員をかばうため?
何かとネガティブな話題のある企業というのは、現場にもその品質が出てくるのかねぇ。まぁ、順番的には現場の品質管理ができないという管理部門のルーズなところから、いろいろ始まるんでしょうけどね。とにかくいろいろがっかりの帰路フライトでした。
そういえば、往路のANAマイレージを合わせるなら、帰国便を同じスターアライアンスのUnitedにしてもらえばよかったのかも、と思いましたが、時既に遅し。