知らなかったよ

「乙波」。
3年前に仕事のメールで見て以来、読み方の想像はおろか、意味までも絞り込めていなかった言葉。gooやinfoseekの国語辞典には載っていない。
ちなみに、何人かのアメリカに駐在している人たちがよく書いてくるのだが、使い方はこうだ。
『しっかりした乙波をしたい』
当初、想像したのは、"議論"や"検討"などの意味で、以来、そういう解釈でメールを読み続け、特に障害はなかった。しかし、意味を想像して文章として読めても、やはり音として読み方がわからないと気持ち悪く、いろいろな読み方が頭の中を駆け巡っていた。

おっぱ、おつなみ、、、、、おとは!
そっか、乙葉ちゃんという手があった。

というわけで、この3年間は仮呼称として"おとは"と読んでいた。
そんな折、本日届いた経営相談会の資料でも"おとは"ちゃんが登場。今回の使われ方はこうだ。
『T社のDealerに対するActiveな戦略に対して・・・』、、、

先に説明しよう。わが部署では英単語が日本語文章に混ざってくるのが通例で、名詞・形容詞はおろか、動詞も準動詞も当然頻繁に使用される。「Approveいただきたい」とか「なるほど、その方法ならMake Senseですね」などは当たり前。「彼らにとっては、Too muchだよ」くらい読み取れないとついていけない。

さて、続きを。
『T社のDealerに対するActiveな戦略に対し、有効なCounter乙波が示せなかった』
と記述されていたのである。
"Counter"といえば、続く妥当な言葉は、もしや・・・?
そう、"おとは"ちゃんの正体は、"おつは"、、、"おっは"、、、"おは"、、、"おふぁ"。。。。がーん、"Offer"だったのである!!!

試しにGoogleで"乙波 オファー"という組み合わせで検索してみると、同様の体験記などもでてきた。古い商慣習の名残で使われるようである。しかし、日ごろ英語を読み書きしている人たちが、しかも直前の"Counter"と一体になるべき言葉を、かかる表記にしているというのは、どうしても解せない。。。

そういえば、最近、聞きなれない新たな単語がしばしば搭乗する。おそらくはコンサルに吹き込まれた言葉であろう。これまで、StepやPhaseと言っていたところをTierといってみたり。今回の資料でも登場していた。他にも「東京本社とのリエゾンを・・・」という表現もあったが、これはO須賀先生のおかげで知っていた。Liaisonね。しかし、この言葉は、そもそも英語でもなかろう。まったく。