卒塾式

mickmori2004-03-13

SHOZO氏の卒塾式。作品撮影的には格好のテーマ。しかも、道程は中原街道をまっしぐら。「街道をゆく」をモチーフに突き進む予定が、みっちゃんの寝坊により、大幅遅刻。式が30分経過したあたりで、ようやく到着。塾是・塾訓を聞くことができなかったが、卒塾生決意表明と塾歌斉唱には立ち会えた。
SHOZOの決意表明。熱かった。久しぶりに友人の熱いシーンを目の当たりにしてシビれた。

以下、5分間にわたるスピーチ;

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第22期最年少の白岩正三でございます。
本日は本当に大勢の方に私たちの門出の一歩をお祝いしていただくことができてうれしくも思い、そして感謝の気持ちで一杯でございます。
本当にありがとうございます。
今この場所にたちまして、私は本当に感慨深い気持ちで一杯でございます。ちょうど3年前、同じようにこの場所にたたせていただき、入塾式のときに、これからの3年間、そしてこれからの人生、私はこうやって社会を変えていきたいんだ、その思いの丈を皆様にご紹介させていただきました。
この3年間、本当にあっという間の3年間であり、そして悩み苦しんだ3年間であり、非常に楽しかった3年間であり、本当に学びの、そして出会いの多い3年間であったと、そのように感じております。
この3年間、私は塾主から与えられた命題「人間とは何か」そしてその延長上である「人間の幸せとは何か」、その問題について常に考えて参りました。私の今の答え、それは個人が自分らしく生きていく、そういった社会のことではないかと。いろんな価値観があって、いろんな人生観があって、それでいいんだと思っています。
しかし、こう生きてみたい、こんな社会にしてみたい、そう思って挑戦してみたいと思ったときに、じゃあ経済的にもっと豊かにならなければいけない、その多様な価値観が認められる社会でなければいけない、そして挑戦しようと思った人たちに手を差し伸べられる社会にしなければいけない、そのような思いで3年間、活動・研修をしてまいりました。
私はもともと国際協力、そしてアフリカの問題について、今までいろんな勉強をして参りました。世界を見ると、いまだに五人に一人の人が、一日百円以下、だいたい百円での生活を余儀なくされています。
子供たちはまだまだ学校にも行けない。
戦争の戦火の中、いつ地雷を踏んで死ぬかわからない、明日目がさめたら生きているかどうかもわからない。
翻って日本を見てみても、まだまだこの受験地獄、学歴偏重社会、リストラ。。。この日本、そして世界がおかしなことばっかりなのだと、人に会えば会うほど、いろんなことを知れば知るほど、やっぱりこの世界はおかしいというのが、私がここで一番学んだことであります。
塾主の言葉、パンフレットの言葉にもあります。我々政経塾はその「おかしい!」ということに、単に無関心でいるわけではなくて、単にひとのせいにするわけではなくて、単に傍観者でいるわけではなくて、私たち自身が改革者として自分自身の問題として、その問題に取り組んでいかなければいけない。そして、それこそが政経塾生の使命ではないかと、いまそのように感じております。
卒塾を間近に控えた先日、私は靖国神社の方に参らせていただきました。この日本の国が多くの祖先の犠牲の上に、いろんな方々の命をかけて国を守ってきた、家族を守ってきた、その延長上に私たちのいまの豊かな生活があるということをあらためて感じました。
また私はこの3年間の活動の中で、実に多くの子供たち、若い学生たちと議論を交わす機会に恵まれました。
皆さんこう言うんですね。小さい子だと「私はこんな夢を持っているの」「こんな生活がしたい」「こんな職業に就いてみたい」
学生もいいます。「こんな社会にしてください」「白岩さん、こんな社会がいいんです」
私は、今までの祖先が命をかけて守ってきたものをやはり守り続けなければならない、そして大事なものをしっかりと守りながら、多くの人たちが期待を寄せ、そして明るい将来にしてくれという、そのような期待を背負っているわけですから、笑顔のあふれる社会というものを、将来を見据えて創っていかねばならないと、そのように感じております。
そのような理想的な社会を実現するには、まだまだ何十年も何百年もかかる壮大な計画、非常に大きな責任があるんじゃないかと、今、非常に気が引き締まっている状態であります。しかし、この卒塾という日に私たちは、そして私は、みなさんのこれからの引き続きのご協力をいただきながら、そしてご声援をいただきながら、今日はまず、その何十年何百年かかる壮大な計画に向けて、壮大な夢に向けて、皆さんとともにその第一歩を歩んでいきたい、そのように思っております。
3年間、本当にありがとうございました。

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